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会長挨拶

人間生活工学研究センターは1991年の設立以来、人間生活の質的向上を目指した国の大型プロジェクトをはじめ、数多くの研究・調査を実施してきました。その間に蓄積された人間特性に関する膨大な研究成果は、人体寸法データーベースなどにまとめられ多方面に提供され、安全・安心な社会の構築に貢献して参りました。

人間(生活者、ユーザ)側に視点を置いた科学技術の展開を目指してきた、当センターの活動も20年を超えました。この間、社会情勢は大きく変化し、高齢社会、情報社会が急速に進み、環境保全や健康維持等に対する関心が高まり、人間生活工学面からの技術的対応も強く求められるようになりました。また、人間中心設計を国際的に推進するため、ものづくりにおける人間工学的デザインプロセスの標準化が、ISOで検討され始めました。さらには昨年の東日本大震災や原発事故を経験し、安全・安心な社会とは何かを再度問われることにもなり、第4期科学技術基本計画も震災を受けて内容が見直され、目指すべき国の姿の中に「安全かつ豊かで質の高い国民生活を実現する国」が明記されるようになりました。

このような情勢の中、当センターは、羽根前会長の下で2009年に3年間の中期計画を策定し、さらに2011年に一般社団法人へと改革されました。中期計画には当センターの理念と使命(果たすべき役割)が明示され、会員サービスを含む社会要請に即した各種事業が行われています。この中期計画は今年度が最終年度となるため、当センターの使命を再確認し、蓄積されているデータの再整理と積極的社会還元、研究会や講座開催による会員へのより密度の高い支援など、2013年度からの新たな活動方針を構築していく所存です。

当センターには研究成果(データベース)の他に、産官学の人材ネットワーク、大型プロジェクトの企画力、国内外の情報収集力も有しております。その蓄積された知見を基に、人間生活工学の窓口として広く社会に貢献していくとともに、新事業展開を図り新たな知力も蓄えていきたいと思います。

当センターの活動を推進するため、全力を尽くして参りますので、皆様方の一層のご支援とご指導を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2012年8月
一般社団法人 人間生活工学研究センター会長
立命館大学名誉教授
立命館大学グローバル・イノベーション研究機構顧問
飯田 健夫