研究会活動

触感イノベーション研究会

商品やサービスとそれらに伴うコミュニケーションの感性価値を高める上で重要な五感の追求の中で、特に、「触感」に注目し、産業へのさらなる活用を目指したイノベーションを探る。
モノである商品には、様々な情報が付与され、意匠面においても色彩的効果や造形的効果が付与され、購買意識を高められるよう工夫されてきた。これには視覚的な要素が重要であることは明白である。しかし、商品を購入する際に何気なく商品を手にしたり、購入後、使い続けるにつれ、商品に愛着が湧いてくることは誰もが経験していることである。「手で感じる触感」は、視覚面との相乗効果を得ながらも、人がモノに直接接触することで生じるリアリティの高い感覚であるが、五感の中でも、まだ、未解明の部分が多い感覚である。

そこで、2008年度は、触覚・触感に関する有識者への取材や講演等を通し、学術研究者と産業界との交流を深めるとともに、本分野の研究事例と今後の課題についての基礎情報を収集し、触感を生かした商品やサービス実現と研究開発推進の必要性を再認識し、これらの情報を基に、調査研究公募へ積極的に応募した。
2009年度は、「触感を生かした商品開発」を行う上で必要とされる具体的な検討項目についてさらに調査整理し「触感デザインMAP」作りなどの体系化を試みる。

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