歩行時の足あげ高さの計測


体性感覚 −平成12年度 NEDO20人計測−




1.目的


アンケート調査結果によれば、高齢者は足をあげたつもりでもあがっていないというコメントが多い。そこで、歩行路上にまたぎ越しが必要な障害物を置き、歩行時の足上げ高さなどをビデオ画像から解析する。


2.計測装置


障害物の作成・設置:Pタイルとカーペット組み合わせ時の床材切り替え個所に、高さ50mm、奥行き90mmの紙製障害物を設置し、またぎ越し動作をビデオ観察した。

また、すべり感についての内観報告を得るための動作時にも、同じ障害物を設置し、高さ50mm、高さ90mmの障害物またぎ越し動作をビデオ観察した。


3.計測方法


1) 歩行状態の計測であることは被験者に伝えずに、次の計測があるので歩行路を通って計測場所まで移動してくださいと教示する。計測のために何度か歩行路を行き来してもらった時の段差部分の足上げ高さをビデオ映像により解析する。

2) 床材の違いによる滑り感調査の時に、畳とワックスがけフローリングの切り替え部分に高さ50mm、90mmのまたぎ越し段差を置き、段差の有無による滑り感の違いについて内観報告を得るとともに、足上げ高さをビデオ映像により解析する。