前方、上方で手が届く範囲の計測


動作特性 −平成9年度 NEDO20人計測−


 


1. 計測装置


 


2. 計測方法


 (1) 計測姿勢:

立位および座位(座位の椅子高さは座高計測時の座面高とする)

 

 (2) 計測内容:

被験者の肩峰点を通る矢状面(体と直交する面)が計測板の原点を通り、かつ計測板前面と体の 前面が軽く接する位置を体の位置として床面との接点を固定し、所定の方向に一回ずつ手をのばしたときの手の可達域を計測する。

 

 (3) 計測方法:

計測板を「やりにくくなる」限界高さ(上限、下限)、「やりやすい」高さに設定し、計測板の0゜、30゜、60゜、90゜、120゜、150゜、180゜の7方向での手の可達域を記録する。
上下方向の可達域計測のために、やりやすい高さにおいて計測板全体を30゜、 60゜、90゜傾斜させて、上記と同様の計測を行う。
足位置(座位の場合は回転椅子位置)固定以外の体拘束はない状態で、「無理をせずに」「少し努力して」の2条件で計測する。

 

 (4) 計測手順:

被験者と計測板の関係位置を決定し、足または椅子位置を床面にマークする。
指先点と一致するよう記録用マーカーの治具を指先に固定した後、被験者は所定位置に移動し、記録板の所定方向の可達域を記録紙上にマークする。この際、一方向のマーク終了後一旦手を体側に戻し、その後、次の方向の可達域をマークする。
記録板高さ、および傾きを変えて計測する。