人材育成

講座「人間生活工学」

製品開発のための人間生活工学の基礎技術②

講義概要

本講座では人間生活工学のうち、特に、多様なユーザの理解に焦点を当て、「加齢変化と使いやすさ」「高齢者・アクセシビリティ」「ユニバーサルデザイン」の3つの側面について、“明日から使える”人間生活工学のエッセンスを学びます。
全職種が対象となりますが、特に商品企画、設計・デザイン、品質保証、お客様相談部門の方のご受講をお勧めします。

講師

筑波大学 人間系心理学域 教授 原田 悦子 氏
早稲田大学 人間科学学術院 教授 倉片 憲治 氏
大阪市立大学 生活科学部 教授 岡田 明 氏

学習内容

1.認知的加齢変化の特徴と製品開発のポイントを学ぶ
2.高齢者を対象とする使いやすさの検証方法を学ぶ
3.高齢者を含む多様な利用者の特性を考慮した人間中心設計の方法、規格、ガイドラインを学ぶ
4.ユニバーサルデザインの考え方とデザインプロセスを学ぶ

講義項目

1.加齢変化と使いやすさ(原田悦子教授)10:00~12:00
原田先生は、筑波大学の研究プロジェクト「みんラボ(みんなの使いやすさラボ)」を主宰されておられます。ここでは、誰にとっても「より使いやすい」ものづくりを目指し、「使いやすさ検証実験」「自宅でのモニタリング」「使いやすさ討論会」などの実践活動をなさっています。高齢ボランティアの方々に参加いただいたこれまでの事例から、主に、理解、学習、コミュニケーションに関わる人間の加齢変化に着目した、製品の使いやすさの条件について解説いただきます。

2.高齢者・アクセシビリティ(倉片憲治教授)13:00~15:00
日本の全人口の約3割を占め、今後、さらに増加する高齢者は、今や製品やサービスの主要なターゲットになっています。高齢者対応の製品を開発することは、新たな市場を開拓するだけでなく、企業の社会的責任を果たすことにもつながります。加齢に伴って人間の特性はどのように変わるか、製品のデザインはどのように変えていくべきか、実例や関連する規格等も交えながらそのポイントを解説いただきます。

3.ユニバーサルデザイン(岡田明教授)15:15~17:15
私たちは、日用品、家電製品、住宅設備などを日々利用して生活を営んでいますが、使いにくく、不便なものも少なくありません。本講では身体特性の観点から、ユニバーサルデザインの進め方、その設計のポイントについて、岡田先生が携わられた多数のデザイン事例を交えながら解説いただきます。

この講座を受講した方の到達目標

1.人間工学、人間生活工学の考え方を説明できる。
2.認知的加齢変化の特徴と配慮事項を説明できる。
3.高齢者を含むさまざまな利用者の特性を考慮した使い方や不具合を想定できる。
4.ガイドラインや規格を参考に製品の人間工学評価ができる。
5.ユニバーサルデザインの考え方やそのデザインの進め方について説明することができる。

講師プロフィール

原田悦子先生プロフィール:
筑波大学大学院博士課程心理学研究科を修了(教育学博士)。日本アイビーエム(株)東京基礎研究所(認知工学)研究員,法政大学社会学部を経て,2010年より現職.専門は,認知心理学,認知工学,認知科学。人の認知的加齢研究と人-人工物間相互作用分析を基盤として,人にとっての使いやすさとは何か,認知的な加齢とは何かなどなどの研究を続けている。2011年より,つくば型リビングラボ「みんなの使いやすさラボ」を設置,地域在住高齢者や企業・サービス提供者とのコミュニティの中で新たなアプローチを試みている.

倉片憲治先生プロフィール:
1994年大阪大学大学院人間科学研究科博士課程修了。博士(人間科学)。国立研究開発法人産業技術総合研究所人間情報研究部門 総括研究主幹を経て、2017年より現職。専門は加齢人間工学。JIS「高齢者・障害者配慮設計指針」及び人間工学分野のISO規格の原案作成に従事するとともに、産総研「高齢者・障害者の感覚特性データベース」(http://scdb.db.aist.go.jp/)の公開等を通して、高齢者対応製品の設計技術の開発・普及に努めている。

岡田 明先生プロフィール:
千葉大学大学院工学研究科修士課程修了。日本大学医学部、千葉大学工学部、大阪市立大学生活科学部を経て現職。医学博士。専門は人間工学。主な研究対象は、機器操作における身体的精神的負担・ストレス・認知特性の評価、ユニバーサルデザインなど。快適で使いやすく、安全で健康的な、人間中心のモノや環境づくりのための研究を柱としている。企業との共同研究など産学連携による活動も推進している。

日時・時間数 2019年8月7日(水)10:00~17:15 7時間
場所 中央大学駿河台記念館 5階 560号室
受講料 1名につき、32,400円(税込)
定員 25名
講義形式 講話

参加をご希望の方は、7月24日(水)までに申込みフォームにてお申し込みください。
本講座はテキストはありません。申込みフォームのテキスト購入欄はそのままで送信ください。

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