人材育成

講座「人間生活工学」

製品開発のための人間生活工学の基礎技術

講師

早稲田大学理工学術院 創造理工学部 教授 小松原 明哲 氏
早稲田大学人間科学学術院 教授 倉片 憲治 氏
早稲田大学人間科学学術院 准教授 加藤 麻樹 氏

学習内容

 「生活者起点」で深く考え、安全・安心、利便性ある“もの作り”“こと作り”に展開する技術が人間生活工学です。その技術は、いくつかの鍵となる方法論から構成されています。
 本講座では、「製品安全」「高齢者・アクセシビリティ」「使いやすさのデザイン」の3つの側面について、“明日から使える”人間生活工学のエッセンスを学びます。
 全職種が対象となりますが、特に商品企画、設計・デザイン、品質保証、お客様相談部門の方のご受講をお勧めします。ご受講をお待ちしております。
1.製品開発における人間生活工学の位置づけを学ぶ
2.製品安全のための人間工学の対応方法について学ぶ
3.利用者(高齢者を含む)の特性を考慮した人間中心設計の概念を学ぶ
4.人間生活工学を取り巻く規格、ガイドラインを学ぶ
5.人間工学とデザイン、イノベーションのためのデザインプロセスを学ぶ

講義項目

1.製品安全(小松原講師)
不特定多数のユーザが使用し、正しい使用に関わる情報周知、教育が行き届きにくい消費生活用製品では、いわゆる誤使用事故が生じやすい。誤使用による事故とはいえ、その防止は企業に責任が求められる。リスクアセスメントのプロセスに従い、誤使用防止に具体的にどのように取り組めばよいのか、そのポイントと技法を紹介する。

2.高齢者・アクセシビリティ(倉片講師)
日本の全人口の約3割を占める高齢者(65歳以上の者)は、今や製品開発の主要なターゲットとなっている。高齢者対応の製品を開発することは、新たな市場を開拓するだけでなく、企業の社会的責任を果たすことにもつながる。加齢に伴って人間の特性はどのように変わるか、製品のデザインはどのように変えていくべきか、実例や関連する規格等の紹介も交えながらそのポイントを説明する。

3.使いやすさのデザイン(加藤講師)
製品はユーザにとって使いやすいことが望ましい。一方、消費者の意識がモノからコトへシフトする現代においてなお製品のデザイン性は購買時の評価指標の一つである。デザインには、見た目の美しさに加えて、人との関係性の良さや扱いやすさが含まれる。近年のグッドデザイン賞のいくつかの事例を取り上げ、人間工学の観点から使いやすさのデザインについて解説する。

この講座を受講した方の到達目標

1.人間工学、人間生活工学の目指すものや基本的概念を説明できる。
2.製品安全のための人間工学の対応方法について説明できる。
3.製品安全設計のためのリスクアセスメントプロセスを説明できる。
4.高齢者を含むさまざまな利用者の特性を考慮した使い方や不具合を想定できる。
5.ガイドラインや規格を参考に製品の人間工学評価ができる。
6.デザイン事例にみる人間工学について説明することができる。

講師プロフィール

小松原明哲講師:
1980年早稲田大学理工学部工業経営学科卒業。博士(工学)。日本人間工学会認定人間工学専門家。金沢工業大学教授を経て、2004年早稲田大学理工学術院創造理工学部経営システム工学科教授。専門は人間生活工学。消費者庁事故情報分析タスクフォース委員などの委員を務める。日用品、家電、医薬・医療機器メーカなどでの研修講義、指導経験も豊富。エンジニアのための人間工学(共著:日本出版サービス)、ヒューマンエラー(丸善)など多数の図書や技術論文を執筆。

倉片憲治講師:
1994年大阪大学大学院人間科学研究科博士課程修了。博士(人間科学)。国立研究開発法人産業技術総合研究所人間情報研究部門 総括研究主幹を経て、2017年より現職。専門は加齢人間工学。JIS「高齢者・障害者配慮設計指針」及び人間工学分野のISO規格の原案作成に従事するとともに、産総研「高齢者・障害者の感覚特性データベース」(http://scdb.db.aist.go.jp/)の公開等を通して、高齢者対応製品の設計技術の開発・普及に努めている。

加藤麻樹講師:
1992年早稲田大学人間科学部卒業。1994年早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了。早稲田大学 理工学総合研究センター嘱託、九州看護福祉大学看護福祉学部助手、長野県短期大学 生活科学科助教授を経て、2013年より現職。博士(人間科学)。人間工学研究者として2015年よりグッドデザイン賞審査委員を務める。所属学会は日本人間工学会、日本経営工学会、人類働態学会他。

日時・時間数 2018年7月9日(月)10:00~18:00 8時間
場所 中央大学駿河台記念館 5階 560号室
受講料 1名につき、21,600円(税込)
定員 25名
講義形式 講話

参加をご希望の方は、6月25日(月)までに申込みフォームにてお申し込みください。
本講座はテキストはありません。申込みフォームのテキスト購入欄はそのままで送信ください。

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