生活視力の計測結果


視覚機能−平成10年度 NEDO121人計測−


 

○計測内容:日常生活でははっきり見えなくても支障がないこともあるため、視力が低くても矯正をしていない、あるいははっきり見えるように矯正していない場合があると考えられる。このような矯正状況の実態を検討した。


○被験者数と視力矯正状況

 富山地区、大阪地区の年代別被験者数と視力矯正状況を表1および表2に示す。

表1 富山地区被験者数と視力矯正状況
(単位:人)

年代 合計 矯正なし 遠距離を矯正 近距離を矯正 遠近とも矯正
全体 61 23 4 14 20
~29 6 3 0 0 3
~39 10 5 0 0 5
~49 10 5 1 0 4
~59 9 3 1 2 3
60~ 26 7 2 12 5


表2 大阪地区被験者数と視力矯正状況
(単位:人)

年代 合計 矯正なし 遠距離を矯正 近距離を矯正 遠近とも矯正
全体 60 19 9 11 21
~29 16 6 3 0 7
~39 10 2 3 0 5
~49 7 3 0 0 4
~59 11 3 1 5 2
60~ 16 5 2 6 3



○計測結果と考察

 図1および図2に地区別、矯正の有無別の視力平均値を示す。

 図から矯正した場合でも視力が低かったり、視力が低くても矯正していなかったりしている状況が分かる。

 高齢者は若年者と比べて、特に近距離生活視力が低くなっている。




 図1 視力矯正の有無と3m視力平均値




図2 視力矯正の有無と30cm視力平均値