高齢者対応基盤整備データベース

重心動揺

■計測内容

基本的な属性として、両足立ちの重心動揺計測を開眼・閉眼にて行う。また、上を見たり、下を見たりしたときの転倒などの事故を想定して、見上げ・見下げ姿勢での重心動揺計測も行った。

 

■計測機器

1) 見上げ・見下げ装置:竹井機器工業(株)

 

2) 検査架台
・検査荷重範囲:20kg~200kg
・有効検査面積:500mm×500mm
・重心動揺追跡速度:約100Hz
・荷重測定精度:±1%+20g
・重心位置測定精度:中心200mm角以内 ±2%+5mm
・上記以外の測定範囲:±3%+8mm
・荷重センサー:抵抗線ビーム型歪み計
・重量:20kg

 

3) 表示・演算装置
・データ処理装置:PC9821Ne
・計測項目:総軌跡長

 

4) データ収録条件
・データ収録時間:可変(計測時設定20秒)
・データサンプリング間隔:50ms(20回/sec)

 

■計測条件

・計測条件を以下に示す。

基本属性 開眼検査
閉眼検査

 

姿勢 条件
見上げ姿勢 楽に上を見るとき
少し努力して上を見るとき
できるだけ努力して上を見るとき
見下げ姿勢 楽に下を見るとき
少し努力して下を見るとき
できるだけ努力して下を見るとき

 

■計測方法

計測は、開眼検査測定→閉眼検査測定→楽に上を見るとき測定→少し努力して上を見るとき測定→できるだけ努力して上を見るとき→楽に下を見るとき測定→少し努力して下を見るとき測定→できるだけ努力して下を見るとき測定の順に行う。

測定手順

(1) 被験者にはロンベルグ姿勢で立ってもらう。

(2) 20秒間じっとしてもらう。

(3) 全部で上記に記した8条件の測定を行う。

(4) 目線は、「見上げ・見下げ動作」で得た目のポイントの位置にマーカーを合わせる。

 

被験者への教示 

(1) この計測では普通に立っているとき、目を閉じたとき、上の方を見るとき、下の方を見るときなど、ある姿勢において体のゆれがどの程度であるかを知るための計測です。

(2) 足を台の中心付近にあるマークに従って踵をつけ、安定して立てるくらいにつま先を開いて立って下さい。

 

■計測結果

計測年:2000年度

計測人数:

年代 20~29 30~39 40~49 50~59 60~69 70~79 80~ 合計
男性 10 10 10 11 30 25 8 104
女性 13 9 10 14 29 23 3 101
合計 26 19 20 25 59 48 11 205

 

結果のまとめ:

  • 計測結果(1)より、各年代の平均を比較してみると、50代までは20代と変わりなく姿勢は安定しているが、70代以降で急激に姿勢が不安定になることがわかる。
  • 計測結果(2)(3)より、できるだけ見上げたり、見下げたりすると、高齢者は姿勢が不安定になりやすいことがわかる。
  • また、見上げたときは、「少し努力」は「できるだけ努力」に近く、見下げたときは、「少し努力」は「楽に」に近い。このことより、見上げ姿勢の方が見下げ姿勢より不安定になりやすいと思われる。

 

計測結果:

(1) 開眼閉眼検査

 

(2) 見上げるとき

 

(3) 見下げるとき

 

■報告書PDF

2000年度 高齢者対応基盤整備計画研究開発 第2編データベース整備(動態・視聴覚特性)より抜粋 p27-30,160-163d,214-226

人間特性データベース・カテゴリー