人間生活工学とは、「安心・安全・快適・健康・便利」を実現するための”ものづくり”の考え方と技術です。

夏期の熱中症対策として水分補給は欠かせません。また、SDGsの一環として「使い捨てプラスチックごみ削減」は欠かせないため、使い捨てず、飲み物の温度を保つ真空断熱ボトルが注目されています。このような中、ワンプッシュ式のマグボトルにおいては、これまで「洗いやすさ」の改良は進みましたが、「飲みやすさ」についての本格的な取り組みはあまりされていませんでした。そこで、フタを開けてから飲むまで、「飲みやすさ」に着目して開発に取り組みました。
年齢性別を問わず、さまざまな方々にとって飲みやすいマグボトルとして、5つの要件を定義しました。これらの要件を満たすため、開閉ボタン、フタ、ヒンジ、飲み口について改良案を考案し、社内関係者で絞り込みを行いました。
確認評価では、7～75歳の一般男女計72名に飲んでもらい、要件を満たしていることを確認しました。