研究会活動

人間生活工学による製品認証研究会

(2013年度で終了しました)

近年、ユニバーサルデザインをはじめ、人にやさしい(人間生活親和性の高い)製品・サービスが注目を集めつつあり、これらを謳った製品も多く発売されている。しかし、これまでは、人にやさしい製品・サービスの明確な基準が無いため、生活者が商品選択に迷うケースも少なくない。また、製造メーカにおいては、人にやさしい製品・サービスの創出を図りたいがその客観的基準がなく、独自の基準では生活者への訴求力が不足するのではないかと心配する声もある。曖昧な根拠だけで「人間特性を考えた」などと謳う製品を排除し、生活者の暮らしぶりを含めた真の「人へのやさしさ」を考慮した製品を、生活者に分かりやすく伝えるためには、人間生活工学による製品開発の評価基準づくりと、それに基づく製品認証のしくみが必要である。
一方、国際的な動きとして、ISOにおいて、人間工学デザインプロセスガイドラインの国際標準化に向けた議論が開始されている。そこで、このISOの動きと連携し、研究会での検討結果を国際標準に反映させる活動を行い、並行して、国際標準に不足する部分をHQLフォーラム標準として合意形成することを目指す。

2012年度も産業技術総合研究所の持丸正明先生ほか諸先生方のご指導のもとで、以下の活動を行う。

  • ISO/TC159で検討されている人間工学、アクセシビリティに関わる規格案に対して、異業種、複数商品群での事例研究と一般化を行い、提案を行う。
  • 国際標準に不足する部分をHQLフォーラム標準(案)として作成する。

(主査 パナソニック(株)エコソリューションズ社 山村 彰)

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