研究会活動

生活観察と質的研究会第3期(2010年度)

社会学の方法として、「質的研究」が注目されています。これは身近な社会現象を観察することにより、人の営みについての深い理解を求め、観察対象とした社会生活の構造仮説を得るものであり、仮説を検証するのではなく、仮説を生成するものと理解されています。この研究会では、生活者を深く見つめる技術として、「質的研究」の考え方や方法論、技法が参考になるのではないかと考え、人間生活工学における「質的研究」を検討することを目標とします。
研究会はゼミ形式とします。6月からスタートで毎月開催(7~8回開催)する予定です。

  • テキスト(文献)を定めて、それを輪講する
  • 各自、自分の対象を定めて、その観察を行い、その対象に関する「人間生活の記述モデル」を作成する
  • 上記の発表と討論を行い、人間生活工学における「質的研究」の可能性、方法論を議論する

なお、開催場所は早稲田大学小松原研究室とします。
この研究会は2008年度下期から実施しており(第1期、第2期)、新規メンバーを迎えて実施するものです。今年度はより実践性に重きを置いた活動を行います。

(主査 早稲田大学 理工学術院教授 小松原 明哲)

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